酒と女性
昔、酒は女性の管理するものだったそうです。刀自(とうじ)という言葉は現在は杜氏と書き、酒造りの親方のことを意味していますが、本来は「おかみさん」のことだったといいます。つまり、酒を造る女性を刀自といったのだそうです。本来、神様に捧げる御神酒を造るのが女性であり、宮中ではそうした人を刀自といったのだそうです。酒造が産業化する以前の中世くらいまでは酒造りは女性の手でおこなわれていたようであり、それゆえ、酒席にはそれを造った女性の臨席が必要なものになっていたといいます。そして、女性から酒造りの仕事が離れていった後も、酒席と女性との関係はおかしな変形の後、芸者、酌婦といった仕事としてその痕跡をとどめているのだそうです。これは柳田国男の説です。
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